JESCO、ベトナム人を中心とした高度外国人材紹介会社を設立

電気・通信設備の設計施工及び施工管理事業を日本とベトナムで展開するJESCOホールディングス株式会社(東京都中野区)はこのほど、外国人人材紹介・人材派遣会社「JESCOエキスパートエージェント株式会社」の設立を発表した。

 少子高齢化を迎える日本の労働市場では、雇用者確保が深刻な問題となっている。特に電気設備工事業界では、国家資格保有者(電気工事士1種及び2種)について、1種資格保有者は、2020年頃より必要数19万人程度に対し4万人規模が不足しており、2種資格保有者は、必要数11万人程度に対し1万人規模の不足が発生する可能性がある。(出所:2017年経済産業省電力安全課資料)

 一方、電気・通信設備工事業界も慢性的に人手不足の状況であり、現在、特定技能職で外国人受入れが認められているものの、5G導入の前倒しによる更なる人手不足の可能性がある。こうした市場環境を鑑み、同社グループのベトナム(3現地法人4拠点)での20年に亘る社員技術者研修経験を活かし、2020年8月1日よりベトナム人を中心にしたアセアン諸国の高度技術を有する人材紹介・人材派遣事業を開始することを決定した。

 同社グループは、国内外において電気・通信設備工事の総合エンジニアリング企業であり、移動体通信、防災行政無線通信、変電所、道路ETC及び商業施設等の設備を対象とした設計、調達、施工管理業務を展開している。

 新会社では、同社グループの国内外での社員研修実績と業務実績の総合力を生かし、ベトナムの大学で電気電子学科卒業の学生や卒業生を中心に募集し、現地の日本語教育機関やJESCOグループの支援を得て、日本語力を有する高度エンジニアや電気通信分野を中心とした特定技能職での人材を受入れ、日本の企業に紹介していく予定。 

参考ソース: .viet-jo.com