Author Archives: Nguyen Tung

日鉄物産、地場鉄鋼流通・建材加工業者への増資引き受け

 鉄鋼、産機・インフラ、繊維、食糧その他の商品の販売および輸出入業を手掛ける日鉄物産株式会社(東京都港区、旧商号:日鉄住金物産株式会社)は、2018年9月に出資を実施したベトナムの有力鉄鋼流通・建材加工業者であるQHプラス(QH Plus、ホーチミン市)への増資を引き受けた。  第三者割当増資により100万株を引き受け、出資比率を増資前の10.54%から13.13%へと引き上げた。今回の増資により、QHプラスの事業拡大の支援を強化するほか、ベトナム鉄鋼需要の捕捉強化とASEAN地域における鉄鋼製品の更なる拡販を図る。  QHプラスは2018年の日鉄物産による出資後、鉄骨加工能力の向上を進め、設備と人材の両面で体制強化を行った結果、ベトナム国内の建設案件の受注が増えている。  また、日鉄物産はQHプラスに対して日系顧客との関係構築や日本品質への対応を支援し、QHプラスとして初めて日系企業の案件、およびベトナム国外の海外案件の受注に成功するなど、今後もベトナムやASEAN地域での安定的な鉄鋼需要を背景に、継続的な業績拡大を見込んでいる。  なお、QHプラスはホーチミン市ビンタイン区に所在し、鋼材流通、鉄骨製造、鉄筋加工、コイルセンターなどを手掛けている。資本金は2019年8月時点で2845億5000万VND(約13億3000万円)。 Vietjo より [...]

外国人技能実習の監理団体の許可取消し、ベトナム送出機関と不適正な覚書締結

在ベトナム日本国大使館によると、日本の法務省と厚生労働省は8日付けで、国際技術交流協同組合(千葉県山武郡)およびKyodo事業協同組合(埼玉県さいたま市)に対し、監理団体の許可の取消しを通知した。  国際技術交流協同組合は、ベトナムTTC人材株式会社(TTC Viet Nam Human Resources、ハノイ市)との間で、技能実習生などが日本において行う技能実習に関連して、技能実習に係る契約の不履行について違約金を定める内容の「外国人技能実習事業に関する協定付属覚書」を締結し、さらに同覚書の中で、技能実習法第28条第1項の規定に照らして不適正な内容の取り決めを交わしていた。  また、Kyodo事業協同組合は、ベトナム人材接続会社(Viet Human Resources Connection、ハノイ市)との間で、技能実習法第28条第1項の規定に照らして不適正な条項を盛り込んだ技能実習事業に関する協定書付属覚書を締結していた。  これに先立つ9月4日、ベトナム労働傷病兵社会省は、外国人技能実習機構に対し、ベトナムTTC人材株式会社およびベトナム人材接続会社の2つの送出機関について日越政府間の技能実習制度に関する協力覚書に基づく認定送出機関リストから削除することを通知した。  これを受けて同月6日以降、外国人技能実習機構に対して技能実習計画の認定申請を行う際に、同2機関を送出機関として利用することができなくなった。 vietjo より [...]

博報堂、ベトナム人の自撮り文化に関する調査結果を発表

株式会社博報堂(東京都港区)傘下の博報堂生活総合研究所アセアン(HILL ASEAN)ベトナムチームは、ホーチミン市でこのほど開かれた「テクノロジーの変革、生活者行動の変容」をテーマとしたフォーラムで、ベトナム人のセルフィ―(自撮り)に関する調査結果を発表した。 ベトナムでは近年、目覚ましいテクノロジーの変化が起こっており、中でも最も興味深いテーマの一つが「セルフィー」である。スマートフォン革命が引き起こした自撮り文化は、ベトナム社会が過去数年で遭遇した最も大きな事象の一つとなっている。生活者はセルフィーをセルフブランディングのツールとして用い、その生活者の行動や動機を理解することが、各企業・商品のブランディングを成功させるポイントとなり得るとHILL ASEANは分析している。 今回の調査では、ホーチミン市とハノイ市のティーン(15~18歳)、母親(25~35歳)、高所得男性(35~49歳)の3つの主要な回答者グループにて、インタビューと定量調査を実施。さらに、1万件を超えるセルフィー写真を調査し、そこから何が読み取れるかを分析した。 HILL ASEANはこの中で、10代の若者にとって最大のモチベーションは「自分の美しさや際立った才能を表現すること」、「自信を持ち、他の人から注目を集めること」、つまりは承認欲求によって動いていると分析。また母親については、「単なる母親ではなく、独立した女性であること」を表現するためにセルフィ―を使用していると分析。一方、高収入男性は「成功の投影」の手段としてセルフィ―を活用。成功の象徴である車と一緒に写真を撮ったり、出張や家族旅行でのセルフィーを好んでいることが分かった。3つのグループが嗜好する商品やブランドについても、調査結果で判明したセルフブランディングの目的と強い結びつきがあることが明らかになった。 VIETJOベトナムニュースより [...]

アイカ工業の台湾子会社、ベトナム企業2社を買収・子会社化

化成品や建装、建材、機能材料の製造販売を手掛けるアイカ工業株式会社(愛知県名古屋市)の連結子会社であるエバモア・ケミカル・インダストリー(Evermore Chemical Industry、台湾南投市)は、ベトナムのポリウレタンメーカー2社を子会社化する。  子会社化するのは、ポリウレタン樹脂・接着剤などの製造販売を手掛けるベトナムU-Best社(U-Best Viet Nam Polymer Industry、東南部地方ドンナイ省)およびポリウレタン樹脂加工品などの製造販売を行うベトナム上曜社(Viet Nam Sum Yad Technology、同)の2社。  アイカ工業は、2021年3月期を最終年度とする中期4か年計画において、「次世代を担う注力分野の育成・投資」を方針の1つとして掲げており、機能材料事業の拡大と海外展開を推進している。  エバモア社は、2018年1月にアイカグループ入りした化学会社で、台湾や中国で靴・繊維・日用品用途のウレタン樹脂事業を製造販売している。近年、主要顧客の一部に生産拠点を中国からベトナムへ移転する動きが出ており、ベトナム向けの輸出が増加し、エバモア社は同国の運動靴底用のポリウレタンシステム(PUS)市場においてトップシェアを獲得している。  一方、ベトナムU-Best社とベトナム上曜社の2社は、隣接した敷地とウレタン樹脂製造設備を保有している。今回の株式取得により、エバモア社は十分な土地と製造設備を手に入れることになり、今後更なる拡大が見込まれるベトナムのウレタン樹脂市場で一層のシェア拡大を目指すことが可能となる。 [...]