モスフードサービス、ダナン観光短大と提携―外食向け特定技能ビザ取得支援教育を開始

ハンバーガー専門店「モスバーガー」を展開する株式会社モスフードサービス(東京都品川区)は10月より、ベトナム国立ダナン観光短期大学(南中部沿岸地方ダナン市)と提携し、外食向けの特定技能ビザ取得を支援する教育を開始する。
 この教育では、モスバーガー店舗での業務を早期に習得するための独自のカリキュラム 「MFC(モスフードビジネスカレッジ)」を大学と共同で開発し、プログラム参加を希望する学生に提供する。このプログラムを受講し、在留資格「特定技能」を取得したベトナム人学生を、日本国内のモスバーガー店舗などで採用する計画だ。
 同社が「ベトナム・カゾク(Viet Nam Kazoku)」と名付けた取り組みでは、希望する学生がダナン観光短期大学で日本語、外食産業、MFCを学習し、ベトナムで外食向けの特定技能試験を受験する。合格すれば、現地送り出し機関を通じて日本国内のモスバーガーならびにグループ店舗でフルタイムの正規雇用者として就業し、最長5年の就業を経てベトナムに帰国。帰国後もモスの仲間としてアジアで展開するモスバーガーでの就業を目指す。
 採用計画については、まず2019年に50人がダナン観光短期大学での教育を受ける。2020年には同校で教育を受け、在留資格「特定技能」を取得する学生を100人とし、2020年夏ごろの訪日を想定して50人が「モスバーガー」やグループ店舗で就業する。2023年には累計350人を採用する計画だ。
 現地教育機関と独自のプログラムを開発し、特定技能ビザ取得者を外食チェーンで採用する取り組みを行うのはモスフードサービスが初めてとなる。このプログラム受講希望者が増加した場合、同社グループ店舗だけでなく、他の外食チェーンへの就業者の紹介も見据えている。

2019年10月15日 株式会社モスフードサービスニュースリリース A].  © Viet-jo.com
※GLCベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています